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小児矯正

小児矯正について

現代の子どもたちは、食生活の変化から顎が十分に発達しない傾向があり、顎が小さくなりがちです。一方で、現代の食事の影響で歯は大きくなり、結果として顎と歯のバランスが崩れてしまうケースが増えています。このアンバランスな状態を整えるため、顎の骨格を調整し、永久歯が整然と生える土台を作ることを小児矯正では主に行います。
お子さまの歯並びで気になることがあれば、福岡市東区の歯医者 スマイルライン歯科・矯正歯科アイランドシティまでお気軽にご相談ください。

小児矯正をはじめる時期

小児矯正を始める理想的な時期は4歳から6歳頃で、小学校1年生頃が目安です。この時期は乳歯と永久歯が混在しているため、大規模な矯正器具を使わずに顎の成長を活用し、歯並びを改善できます。矯正治療には「1期治療」と「2期治療」があり、それぞれの時期に合わせた治療を行います。

1期治療について

1期治療は、6歳から11歳前後の時期に行うもので、主に顎の成長を正常に促すことを目的としています。
顎の発達が不十分だと、歯が並ぶスペースが不足し、歯並びが乱れる原因になります。
1期治療では、急速拡大装置やリンガルアーチ、プレオルソといった矯正装置を用いて顎を広げ、2期治療を不要にするか、治療期間を短縮するなどの効果が期待できます。

2期治療について

1期治療後、12歳前後で行うのが2期治療です。
1期治療で整えた骨格を基盤に、2期治療で歯並びを調整します。この時期は顎の成長も落ち着き、永久歯もほぼ生えそろうため、大人と同様の矯正治療が可能です。1期治療を行わずに2期治療から始めても効果はありますが、1期治療で土台を整えておくと、より効率的な矯正が可能です。
2期治療では、マウスピース矯正装置やワイヤー装置を主に使用します。

 

 

小児矯正をおこなうメリット

大人になってからの矯正治療も可能ですが、成長期の子どもが行う小児矯正には、成長期を活かした多くのメリットがあります。

1.顎を拡大しやすい

子どもの顎は成長途中であるため、骨の拡大がしやすく、成長期に顎を広げることで、歯が整然と並ぶための十分なスペースを確保できます。特に10歳前後を過ぎると顎の拡大は難しくなるため、早期治療が効果的です。

2.歯が動きやすい

成長期の子どもの骨は柔軟であるため、歯も移動しやすい特徴があります。弱い力で歯を動かせるため、成人よりも痛みが少なくスムーズに矯正が進みやすくなります。

3.抜歯するリスクが低い

顎を広げることで永久歯が並ぶスペースを確保でき、抜歯せずに矯正できる可能性が高くなります。これにより、将来的に成人矯正が必要になった場合でも抜歯のリスクが減ります。

4.適応能力が高い

子どもは適応力が高く、矯正装置にも早く慣れる傾向があります。また、成長によって歯や歯ぐき、咬み合わせに対する体の適応もスムーズに進みやすく、治療後の安定度も期待できます。

5.治療費が抑えられる

子どもの歯は移動が早いため、治療期間が短縮される場合が多く、その分治療費も抑えられるケースが多いです。長期的に見ると、経済的な負担の軽減にもつながります。

歯並びが悪くなる子どものクセや習慣

成長中の子どもにとって、日常のちょっとしたクセが将来の歯並びや顎の成長に悪影響を及ぼすことがあります。次のようなクセがある場合、早めに改善することが大切です。

指しゃぶり

指しゃぶりの際に指を吸う力は、前歯を内側から押し、将来的に出っ歯につながる可能性があります。長引くと歯並びに悪影響を及ぼすので、早めに卒業を目指しましょう。

ほおづえ

頬杖をつくことで頭の重さが顎に負担をかけ、歯並びや顎の成長に影響を与えます。また、骨格が歪むことで顔が左右非対称になる可能性もあります。

爪やタオル、唇などを咬む

成長中の柔らかい歯や歯ぐきにとって、噛む力は過剰な負荷となります。特に下唇を噛むクセは出っ歯に、上唇を噛むクセは受け口の原因となるため、注意が必要です。

口呼吸

口呼吸を続けると、舌の位置が低くなることで顎の位置がずれ、歯並びの乱れにつながります。

しっかり噛まない

十分に噛まずに食事をすると、顎の成長が阻害されてしまいます。しっかり噛むことで歯並びのためのスペースを確保し、食べ物の消化も助けるので、噛む習慣を身につけましょう。

舌のクセ

舌で前歯を押したり舌を出すクセがあると、歯並びや発音障害の原因となる場合があります。食事中の無意識の動きも影響するので、普段から意識を向けてあげましょう。

 

当院でおこなう小児矯正   

PRO矯正

PRO矯正は、「姿勢(Posture)」「呼吸(Respiration)」「矯正装置(Oral appliance)」の3つの要素に注目した新しい矯正治療法です。歯並びや噛み合わせを整えるだけでなく、歯並びが乱れる根本的な原因である悪い癖や習慣を改善することを重視し、健康的で長く維持できる美しい歯並びを目指します。PRO矯正では、以下のようなトレーニングと矯正治療を組み合わせて行います。

アクティビティ

歯並びが悪くなる原因を根本から改善するために、アクティビティでは正しい呼吸法、舌の位置、飲み込み方、姿勢をトレーニングします。これにより、永久歯が自然に正しい位置に生えそろい、歯並びの乱れを予防します。また、治療後の後戻りを防ぎ、長期的に安定した美しい歯並びを保つことができます。

矯正装置

PRO矯正では、お子さまに合わせたさまざまな矯正装置を使用します。

インビザライン・ファースト

インビザラインは、薄く透明なマウスピース型の矯正装置を1日20~22時間装着し、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換して歯並びを少しずつ整えていく治療法です。装置は取り外しが可能で、痛みや違和感が少ないため、快適に続けやすく、口腔内も清潔に保ちやすいのが特長です。

プレオルソ

プレオルソは出っ歯や受け口、叢生といった不正咬合にも対応し、口周りの筋肉を鍛えながら、歯並びや顎の成長を正しい方向に導く装置です。家や就寝時にのみ装着するため、特に小さなお子さまでも無理なく治療を始められます。

リンガルアーチ

上顎の歯列を広げる治療を行う際、下顎の歯列もそれに合わせて調整が必要になる場合があります。このとき、下顎に用いられるのが「リンガルアーチ」と呼ばれる装置です。下顎の骨は一つの骨で成り立っており、上顎のように簡単に拡大することができません。そのため、内側に傾いている歯を起こすようにして歯列の幅を広げ、バランスを整えます。リンガルアーチは固定式で、歯の裏側に装着するため、外見からは目立たず、日常生活でも安心して装着できます。